和菓子を作るなら、蒸し器は欠かせません。
まんじゅう、もち、団子、ういろう、浮島、蒸し羊羹など、とにかくよく使います。
蒸し器の使い方で和菓子の出来上がりが変わります。だから使い方を知っておくことは、和菓子作りにおいて重要なのです。
今回は金属製蒸し器(ステンレスやアルミタイプ)の使い方をご紹介します。
蒸し器を使いこなして、和菓子作りを楽しみましょう!動画もあります。
蒸し器の基本の使い方
蒸し器(金属製)の構造
蒸し器はたいてい2~3段構造になっており、下段が湯を沸かす部分、上段に蒸す物を入れて使います
下段で湯を沸かします
上段に蒸すものを入れます。上段の底には小さな穴があり、下段の湯の蒸気がこの穴を通って、上段のものを蒸します
蒸すものが多い場合は、上段を重ねて(3段~で)使用しますが、上段の上と下の方で仕上がりに差が出るので、私はいつも2段で使用しています
蒸し器の使い方
1. 下段に水を入れます
蒸し器の下段に水を入れます。水の量は、蒸し器の7~8割ほどの高さまで入れてください。
それ以上の高さまで水を入れると、沸騰した湯で上段が水浸しになることがあります。
また、逆に水が少ないと十分な蒸気が出ず、あるいは水が蒸発してしまい空焚き状態になることもありますので、ご注意ください
2. 沸騰させます
火にかけ、下段の水を沸騰させます。蒸し器は必ず沸騰した状態で使いますので、あらかじめ沸騰させておきましょう
3. 蓋にツユ取りの布を巻きます
金属製の蒸し器は蓋から水滴が落ちるため、蓋に布(手ぬぐいやタオルなど)を巻きます。水滴が落ちるとせっかくの蒸し物が水浸しになることも。
布はしっかりと蓋に巻き付けておくのがおすすめ。布の先が火に触れると燃えて危ないので、火に当たらないようにしておきます
4. 上段に蒸すものを置きます
蒸し器の上段に、蒸すものを置きます
まんじゅう等の場合は、蒸し器の中にクッキングシートやさらし布の置き、その上に置きます
型に入れて蒸すものは、そのまま型を入れます
5. 蒸します
蓋をして、蒸します
蒸し時間や火加減は和菓子によって異なりますので、それぞれのレシピに従って蒸し時間や火加減にします。
<蒸す時のポイント>
①30分以上蒸す場合は、下段の湯が無くならないように、途中で湯量を確認しておくのがおすすめです
②まんじゅうなど、蒸して膨らませるものは、途中で蓋を開けないようにしましょう(しぼむ可能性もあります)
蒸し器のメンテナンスは
蒸し器を使い終わったら、洗い、水気をふき取って、乾かしておきます
使い方、動画でもご紹介しています
教室で愛用している蒸し器は、神子製作所の角型蒸し器です。大福、まんじゅう、蒸し羊羹、浮島、軽羹、さつまいも、もち米、時には肉まんなど、ほぼ全て角型蒸し器で行っています。
ステンレス製なのでお手入れ簡単です。形は四角形がおすすめ。詳しくは下記のリンクをご覧ください
和菓子作りにおすすめの蒸し器蒸し器を使う和菓子のレシピ
蒸し器の使い方を確認したら、ぜひ蒸し器を使って和菓子作りましょ!
<まんじゅう系>
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