「春の和菓子を作るなら、おすすめありますか?」と聞かれると、一番におすすめしたいのがいちご大福!
定番の桜餅もいいですが、フレッシュないちごの酸味とあんの組み合わせ、これに勝る美味しさはないでしょ!と思います。ほんと、最初に考えた方はどなたでしょうね。感謝します。
大福の作り方は電子レンジよりも、蒸し器を使うのがおすすめ。もっちりと柔らかく、そしてコシのある美味しい大福が出来上がります。ぜひお試しください。
大福を美味しく作るポイント3つ
蒸す際は、金属製の型を使う
大福の生地は柔らかいので、蒸す際は型などに入れます。使う型は金属製がおすすめ。火通りがよく、10分で蒸しあがります。型には必ず濡らした木綿のさらしや手ぬぐいを敷いてください。
なお、金属製の型が無い場合は、耐熱のボウルなどでも代用できますが、蒸し時間が長くなります


こねる際は、木べらを使う
大福はしっかりとこねるからこそ美味しくなるもの。こねる際は木べらをお使いください。ゴムベラでは柔らかくて、力が入らず、しっかりとこねることが出来ません。木べらで引っ張るようにもちをこねてください

いちごから水分が出る問題は、粉末オブラートをかける
いちご大福の場合、時間の経過と共にいちごから水分が出ます。いちごが餡で包まれているため、浸透圧が起こり、どうしても水分が出てしまうのです。そこでおすすめなのが、いちごを粉末オブラートでコーティングしておくこと。やや水分が出にくくなります


いちご大福の材料と道具
材料:4個分
<生地>
・白玉粉:60g(富澤商店の特上白玉粉がオススメです)
・水:70g
・砂糖:10g
・片栗粉:適量(手粉用)
<中あん>
・いちご:4粒
・こしあん:80g(20g×4個)
道具
・蒸し器
・玉子豆腐器(小:12×7.5cmサイズ)
・手ぬぐいやさらし布
・ボウル
・ゴムベラ
・木べら
・ハケ
いちご大福の作り方
1. 生地を作る
ボウルに白玉粉と水を入れ、ヘラで混ぜます。続いて砂糖を加え、ヘラで混ぜ合わせます
※白玉粉により、水の吸い方が異なります。初めて使用する白玉粉の場合は、水を少しずつ入れ、加減します
玉子豆腐器などの型に、水で濡らした手ぬぐいを入れ、その中に生地を流し入れます
※手ぬぐいが濡れていないと、蒸した後に生地を上手く取り出せません
※金属製の型がない場合は、ボウルで代用も可能ですが、蒸し時間がやや長くなります
2. 蒸す(約10分)
蒸し器を沸騰させます。沸騰したら、型ごと蒸し器に入れ、強火で10分蒸します
蒸し器の使い方は、こちらもご参考に蒸し器の使い方(ステンレス製蒸し器)
3. いちごをあんで包む
もちを蒸している間に、いちごをあんで包みます。いちごを洗いヘタをカットし、あんで包みます

4. もちをこねる
蒸し上がったもちをボウルに入れ、木べらを使い、よくこねます。もちに伸びが出るまで、しっかりとこねてください

バットに片栗粉を置き、その上にもちをのせ、全体に片栗粉をまぶします

5. あんを包む
もちを4等分し、丸めます。もちを手のひらで丸く広げ、あんをのせ、包みます。

包み終わったら、バットに置き、形を丸く整えます。

最後に、ハケで余分な片栗粉を払い落とし、完成です。
