甘酸っぱくて美味しい「いちご大福」。いちごの酸味とあんの甘さがコラボした最高の和菓子。
いちご大福を作ると避けられない問題があります。それはいちごから水分が出てしまうこと。せっかくきれいに作っても、翌日にはもちの先端がべっちゃり、なんてことも。いちごに限らず、生のフルーツを入れるとほぼ水分が出てきます。
どうして水分が出るのでしょうか?
今回は、レシピと共に水が出る理由と、なるべく水分が出ないようにする3つの解決策もご紹介します!
なぜ、いちごから水分が出るのか?
いちごは冷蔵庫に入れておいても、水分は出てきません。それなのに、なぜ大福に入れると水分が出るのか?
それは、餡で包むから。餡の中の砂糖の浸透圧により、いちごから水分が出てくるのです。
包まなければ、水分は出にくくなります。例えば、いちごのショートケーキ。上にトッピングしたいちごは、買った翌日もきれいに形を保っていますね。
いちごを餡で包むと、水分は必ず出てきます。それを避けることが出来ないのです。ではどうすればいいのか?解決策を3つ、ご紹介します。
解決策その1:いちごを餡で包まない
いちごをあんで包まずに、大福の上にのせます
最近、和菓子屋さんでも時折見かけますね。大福の上部をハサミでカットし、いちごをのせるタイプ。いちごのショートケーキと同じように、トッピングしているだけなので水分は出にくくなります。
手作りのいちご大福をプレゼントしたいという方は、このタイプの大福がベスト。出来れば食べる直前にのせたいので、大福といちごを別々にお渡しする方がいいですね。
解決策その2:いちごにオブラートパウダーをまぶす
いちごをオブラートパウダーでコーティングします
オブラートパウダーとは、オブラートをパウダー状にしたもの。オブラートでコーティングすると、あんといちごの接触面積が減り、水分がやや出にくくなります。
オブラートパウダー
いちごにまんべんなく、まぶします
オブラートをまぶした状態
解決策その3:いちごを餡で完全に覆い、当日に食べきる
いちごの先端まですっぽりと餡で覆い、そしてなるべく早めに食べます
餡で包むといちごから水分が出るので、完全に餡で包んでしまいます。水分はあんの中でおさまり、もちの表面に出るのを防ぎます。
また、半日程度はさほど水分が出てこないので、出来るだけ早めに食べてしまいます。大福は出来立てが一番美味しいですから。
なお、下記写真のように、いちごの先端が出ていると、もちに水分が出ます…
さっそく作ってみましょう
いちご大福の材料と道具
いちご大福の材料:4個分
〇生地
・白玉粉:60g(富澤商店の特上白玉粉がオススメです)
・水:70g(粉の1.1~1.2倍)
・砂糖:10g
・片栗粉:適量(手粉用)
〇中あん
・いちご:4粒
・こしあん:80g(20g×4個)
道具
・蒸し器
・金属製の型やバット
※玉子豆腐器(小)がオススメです
・ボウル
・ゴムベラ
・木べら
もち菓子作りに便利なアイテム「玉子豆腐器」についてはコチラ

レシピ動画
いちご大福の作り方
1. 生地を作る
ボウルに白玉粉と水を入れ、混ぜ合わせます。白玉粉の粒が溶けたら、砂糖を加え、よく混ぜてください。
金属製の型(玉子豆腐器など)に濡らしたさらし布を置き、生地を流し入れます
2. 蒸す(強火で10~15分)
沸騰した蒸し器に型ごと入れ、強火で10~15分ほど蒸します
3. いちごをあんで包む
もちを蒸している間に、いちごをあんで包みます。いちごを洗ってヘタを取り、あんで包んでおきます
4. もちをこねる
蒸し上がったもちをボウルに入れ、木べらを使い、よくこねます。もちに伸びが出るまで、しっかりとこねてください
5. 片栗粉をまぶす
バットに片栗粉を置き、その上にもちをのせ、片栗粉を全体にまぶします
6. あんを包む
もちを4つに分け、あんを包み、形を整えます
最後にハケで余分な片栗粉を払い落とし、完成です。
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