寒天ものなど冷やし固めるものから、栗蒸し羊羹などの蒸し物まで、幅広く使う道具が「流し缶」。
本当によく使います。和菓子を作りを始めたら、ぜひ1個は持っておきましょう。
今回は流し缶について、オススメの形とサイズ、そして使い方についてご紹介します。
和菓子の流し缶について
流し缶について
◎流し缶の形
流し缶の形は、主に四角形。じつは東西で形が異なり、関東は正方形、関西は長方形です。
なぜこのような違いがあるのかは分かりませんが、卵焼きも正方形と長方形の違い、あるいはうなぎの調理方法、包丁の形なども異なるので、何か歴史的な背景があるのだと思います。
なお、四角形以外にもトヨ型(半円状)や三角形などもあります。
◎流し缶のサイズ
大きいものは幅20cm以上のものもありますが、一般的には幅15cmサイズものが使われています。高さは5cm以下になります。
◎流し缶の素材
素材は、主にステンレス製。その他ポリカーボネート製もあります。洋菓子のようにブリキ製などはありません。和菓子は蒸し物など水分が多いため、錆びないステンレスが使われています。
◎流し缶の構造
流し箱と中底(抜き板)の二重構造です。中底があるおかげで、出来あがったものが取り出しやすくなっています。ただし、寒天ものなどは中底を使いません。寒天がくっついてしまい、外れなくなります。
あんこラボおすすめの流し缶は、玉子豆腐器(小)
一番使いやすくててお勧めしたいのが、玉子豆腐器(小)です。
玉子豆腐器は、そもそも卵豆腐を作るための型ですが、もちろん和菓子でも使えます。サイズは小さいものから大きいものまで各種揃っていますが、おすすめは一番小さいサイズのものです。
お菓子も以前のようにたくさん作る、というよりは美味しいものを少し作りたい、という方が増えてきました。和菓子の分量も1~2人分を想定しています。そのため、玉子豆腐器も小サイズが一番使いやすいです。
実際に使っているのはコチラ
サイズ:幅7.5cm×奥行12cm×高さ4.5cm
量を増やして作りたい場合は、小サイズを複数使って作っています。もし多めに作りたい方は、玉子豆腐器を2~3個持っておくと便利です。
玉子豆腐器(小)はネットで購入できます
玉子豆腐器は、製菓道具店や富澤商店でも販売されています。もちろんネットでも購入可能です。
玉子豆腐器の使い方
使い方その1:寒天の和菓子に使用する場合は、中敷きを使用しない
型の底と中敷きの間に寒天が入り、くっついて離れなくなります。中敷きは外してご使用ください。
使い方その2:蒸し菓子に使用する場合は、クッキングシートを敷く
玉子豆腐器は、蒸しようかん、浮島、軽羹、ういろうなどの蒸し菓子の型としても使えます。小サイズなら家庭用の蒸し器にも楽々入りますよ。
蒸し菓子の場合は、蒸した後に取り出しやすいよう、クッキングシートを敷いてご使用ください。
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