山芋で膨らませる薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)。真っ白で、しっとりして、じんわりと甘さを感じるおいしさです。
作り方は関西式と関東式があります。
今回ご紹介するのは、関東式。よりしっとりと蒸し上がります。
ぜひ作ってみてください
薯蕷まんじゅうの材料と道具
材料:4個分
<生地>
・大和芋(皮つき):約25g
・薯蕷粉:18g
・上白糖:30g

薯蕷まんじゅうの芋は、大和芋や山の芋、つくね芋などをお使いください
関東は大和芋が多く、関西は山の芋やつくね芋が多いです
なお、長芋は薯蕷まんじゅうには使いません
<中あん>
・あん:80g(20g×4個)

薯蕷まんじゅうには、こしあんがおすすめです
<手粉>
・薯蕷粉:適量
道具
・ボウル
・おろし金
・ゴムベラ
・蒸し器
・バット
薯蕷まんじゅうの作り方
1. 芋をすり下ろす
芋の皮をスプーンでこそげ取ります

おろし金を使い、すりおろします

円を描くようにすりおろします。力を入れ過ぎると、芋が欠けてしまうので、優しくおろすといいですよ


すりおろした芋を15g計ります

ゴムベラで混ぜ、芋に空気を含ませます

空気を含ませるためには、ヘラで優しく混ぜるのがコツです


2. 上白糖と薯蕷粉を芋に加える
粉(上白糖と薯蕷粉)を合わせたものを、芋に3回に分けて加えます。
芋を覆うように粉の1/3量を入れます

芋の端を持ち、中心に向かって折りたたみます

左手でボウルを手前に回して位置をずらし、芋の端をもって中心に折りたたみます

周りの粉を芋にかけながら、折りたたんでいきます
(折りたたむ際に、芋の中に粉を入れていく感じです)

1回目の粉が無くなったら、2回目の粉を芋にかけ、芋の端を持つ→折りたたむを繰り返します

3回目の粉も入れ、芋の端を持つ→折りたたむを繰り返し、粉をすべて芋に入れます。
最後に形を丸く整えます


3. あんを丸め、生地を分割する
あんを4等分し、丸めます

バットに手粉の薯蕷粉(小さじ1程度)を置きます

生地を手粉の上にのせ、4等分し、形を整えます
※生地を等分した際に、音を確認します(”スポッ”という音)



4. あんを包む
手のひらに生地をのせ、丸く広げます

真ん中にあんをのせ、包みます(右に回しながら、生地であんを包みます)



5. 蒸す(強火/10分)
沸騰した蒸し器にまんじゅうを入れ、強火で蒸します



蒸しあがったら、常温で冷まし、完成です

薯蕷まんじゅうの作り方(動画)
薯蕷まんじゅうの賞味期限・保存方法
常温で保存し、2日以内にお召し上がりください
薯蕷まんじゅうのアレンジ
えくぼ饅頭:蒸しあがり後に、赤色素で点をつけます

織部まんじゅう:生地を少量取り置き、緑色に着色。筆で塗り、蒸した後に、井型を金串で入れます

光琳菊:緑色を着色し、蒸した後に黄色の点を入れ、リング状に焼き目を入れます

お多福まんじゅう:節分時に。眉は焼き印、口は赤色素です
