熊本の郷土菓子「いきなり団子」。名前の由来は、いきなりの来客でも、すぐに作れて出せるから、だとか。
和菓子屋さんの和菓子というよりは、各家庭で受け継がれてきたおやつ。レシピも家庭によって様々。今回はとても簡単に出来るレシピをご紹介します。
団子生地に、輪切りのさつまいもとあんを入れて、蒸すだけ!さつまいもはほっくり蒸し上がり、あんの甘さともっちりだんごがお茶に合います。そしてなかなかのボリューム感。
いきなり作っても美味しい「いきなり団子」。ぜひお試しください
いきなり団子の材料と道具
材料:5個分
〇生地
・白玉粉:30g
・薄力粉:60g
・水:70g
・さつまいも:1/2本
〇中あん
・つぶあん又はこしあん:75g(15g×5個)
道具
・蒸し器
・ボウル
・ゴムベラ
いきなり団子の作り方
◎薄力粉と白玉粉を合わせた方が美味しいです
以前は、生地は薄力粉のみだったとか。しかし、薄力粉だけではすぐに固くなるので、最近は白玉粉を加えるようになったそうです。
薄力粉と白玉粉の配合は好みですが、私のオススメは白玉粉:薄力粉=1:2です。
動画を見る
生地を作る
1. ボウルに白玉粉を入れ、水を加え、ゴムベラで混ぜ合わせます
2. 白玉粉の粒がある程度溶けたら、薄力粉をふるい入れます。ヘラでさっくりと混ぜながら、生地が滑らかになるまで混ぜます
生地を休ませる(30分)
1. ボウルにラップをかけ、30分休ませます
さつまいもとあんを用意する
1. さつまいもを1cmの輪切りにし、皮をむき、上下の面取りをします
※面取りすると、だんごの生地が破れにくくなります
2. あんを丸めておきます
あんを包む
1. 手水で手を濡らし、やや湿り気が残る程度にタオルでふいておきます
2. だんご生地を5等分します
3. 生地を広げ、さつまいもをのせ、さらにあんをのせ、包みます
※生地がやや柔らかいため、包みにくい方は、白玉粉に加える水の量を少々減らしてください(70g→66~68g)
蒸す(20分)
1. 蒸し器を沸騰させます
2. 蒸し器にだんごを入れます。
※さつまいもが下になるように、置いてください
3. 中火で蒸します
蒸し上がりは熱々です。火傷しないように、お召し上がりください。
なお、賞味期限は翌日。冷めて固くなった場合は、電子レンジや蒸し器で温めてからお召し上がりください。
粉食文化、大分・熊本のおやつ
大分や熊本は昔から粉食文化。小麦粉が、郷土料理や郷土菓子によく使われています。
その代表がだんご汁。野菜などの具に、薄力粉を練ったもの(大分は麺状に、熊本は団子状にします)を入れた汁物です。
おやつも、大分にはやせうま(麺状にしたものにきなこをかける)や、今回ご紹介の熊本のいきなりだんごなどがあります。
我が家も祖父母が大分出身、昔は母が時折だんご汁を作ってくれました。懐かしの味です。
コメントを残す