冬から春にかけて旬を迎える柑橘類。みかんに、伊予柑、甘夏、八朔、ぽんかん、デコポンなどいろいろありますね。鮮やかなオレンジ色を見ると、気分も明るく元気になりますね。
柑橘類で和菓子を作るなら、丸ごと使って作る寒天ゼリーがオススメです。果汁と果肉をゼリーに、皮を容器に使います。
みずみずしく、甘酸っぱくて、ゼラチンとは異なる寒天独特の歯ごたえ。おやつに、そして食後のデザートに、ぜひどうぞ
柑橘丸ごとゼリーの材料と道具
材料:柑橘2個分
・伊予柑または甘夏:2個
・水
・糸寒天または棒寒天:4g
・砂糖:50g
道具
・鍋
・ミキサー
・ボウル
・ゴムベラ
・ザル
柑橘丸ごとゼリーの作り方
ポイント1:ゼリーを作るのに、オススメの柑橘類は?
柑橘類と言っても、種類はいくつもあります。ゼリーを作るなら、オススメは伊予柑か甘夏。サイズが大きく、果汁も多く、甘さと酸味のバランス良し。皮もしっかりと厚みがあります。なお、みかんやオレンジは、果汁たっぷりで糖度も高いのですが、サイズが小さく、皮も薄いので丸ごとを使うには不向きです。
ポイント2:果汁と果肉を取り出す際は慎重に
果汁と果肉を取り出す際は、ナイフやスプーンを使い、皮を傷つけないよう慎重に取り出します。皮に穴が開いたり切れてしまうと、ゼリーが漏れ出てしまいます。
ポイント3:寒天と果汁を合わせるタイミングは、寒天が固まる少し前に
寒天は柑橘の「酸」が加わると、固まりにくくなります。そのため、柑橘の果汁は寒天が固まる少し前に加えてください。具体的には、寒天を煮溶かし、ボウルに移し入れ、寒天液をある程度の温度まで冷やしてから、果汁を加えます。
1. 寒天を戻す
ボウルに寒天と水(寒天が充分に浸かる量)を入れ、寒天を戻します。時間は6時間ほど。半日ほど置いておいても大丈夫です
寒天の基本の使い方はこちらをご参考に
【寒天③】寒天の基本の使い方2. 柑橘の果汁と皮を用意する
伊予柑または甘夏の上をカットします。スプーンやナイフを使い、中の果肉を丁寧に取り出します。
果肉を取り出したら、ミキサーにかけ、果汁を用意します。皮は中をきれいに洗っておきます。
果汁をザルで漉し、量を計ります。果汁と水を足して合計450gにするため、水の量を計算します。
例)果汁が270gなら、水を180g用意します(450g-270g=180g)
3. 寒天を煮溶かす
鍋に寒天と水(4で計量した量)を入れ、火にかけます。中~強火にかけ、沸騰したら2~3分そのまま火にかけ、寒天を完全に溶かします(火加減は要調整)
寒天が溶けたら砂糖を加え、砂糖が溶けたら火を止め、ボウルに漉し入れます
4. 寒天を冷やし、果汁を加える
寒天液のボウルを冷水にあてながら、寒天液から湯気が出なくなるまで冷やします。
寒天液がある程度冷めたら果汁を加え、ゼリー液を作ります
容器にゼリー液を流し入れます
5. 冷やし固める
冷蔵庫に入れ、冷やし固めます。なお、寒天は常温でも固まりますが、美味しく食べるには冷蔵庫で2~3時間冷やすのがオススメです。
固まったら蓋をして、完成です。
寒天ゼリーレシピいろいろ、こちらもご参考に!
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