どんな素材と合わせても、本当に相性がいいのが、白あんです。フルーツ、野菜、ごま、味噌、抹茶、卵、なんでもOK。
しかも相手の良さを存分に引き出しながら、全体をいい感じにまとめてくれる、言うならば助演男・女優のような存在。
なかなか主役級になれない白あんですが、手作りの白あんはびっくりするほど美味しいですよ。どんな美味しさ?それは、手亡豆の美味しさと上品な甘さに、ややねっとりとした独特の食感が加わった感じ。
ぜひ、手作りに挑戦してみてください。
白あんの材料
材料:あんの出来上がり400g
- 手亡豆(てぼうまめ):200g
- 上白糖:200g
- 重曹 :1.5g
- 水 :適量
◎手亡豆(てぼうまめ)とは? 白いんげん豆の一種で、白あんの多くはこの手亡豆から作られています。主な産地は北海道。 名前の由来は、蔓(ツル)がなく、栽培時に支柱(手竹)が不要なため、手亡と名付けられたそうです。白いんげん豆は、海外でもよく見かけます。例えば、White kidney bean や Navy beanなど(Lima bean や Butter beanはライ豆の一種) 海外にお住まいの方は、これらの白いんげん豆で白あんを作ることができます。作り方は今回のレシピを参考にしてください。ただし豆の大きさで、浸水・ゆで時間などは変わります。(豆が大きいと多少時間がかかります)。手亡豆は富澤商店で購入できます 白あん作りに必要な道具はこちらでご紹介しています。ぜひご参考に
ボウルに手亡豆とたっぷりの量の水を入れ、半日ほど置きます。夏場は冷蔵庫に入れておいてください(それ以外の季節は常温に置いておきます) 半日後、豆がぷっくりと膨れます。 豆に汚れがついている場合は、しっかりと洗ってください。洗い終わったらざるにあけ、水気を切ります。 鍋に豆と水を入れます。水の量は豆が充分にかぶる量で、入れてください。 段々と豆からアクが出ます。吹きこぼれないようにご注意ください。 完全に沸騰したら、ざるにゆでこぼします。 流水であくを洗い流し、鍋も洗います。 洗い終わったら、鍋に豆とかぶる量の水を入れます。 沸騰するまで火加減はやや強火です。沸騰したら重曹を加え、火を弱めます。豆が柔らかくなるまでコトコトとゆでてください。 途中で湯または水を加え、豆が湯から出ないようにします。 30分後、豆の柔らかさを確認します。豆がつぶれる程の柔らかさになればOKです ①1回目の裏漉し 豆の皮と中身を分けるための裏漉しを行います。 ボウルにザルをのせ、豆を入れます。お玉やレードルの背を使い、豆を潰すようにして裏漉します。 ②2回目の裏漉し あんを滑らかにするため、ざらざらとした部分を取り除きます。 ボウルに裏漉し器(メッシュ65)をのせます。1回目裏漉したあんを入れ、ゴムベラで漉します。途中で上から水をかけると、漉しやすくなります。 ③あんを水にさらす(濁りを取る) 上澄み液の濁りを取るため、あんを水にさらします。 裏漉したあんのボウルに、水を注ぎ入れます。1~2分ほどそのまま置き、あんを沈殿させてください。 あんが沈殿したら、上澄み液を流します。 水を入れる、あんを沈殿させる、そして上澄み液を流すを2回繰り返します。 ④水を絞る ボウルにさらし布または手ぬぐいを置き、あんを注ぎ入れます(2回に分けて)。 水を絞り出します。できるだけ絞り出してください。 布の中に残ったものをボウルに入れます。これが「生餡」と呼ばれる、こしあんの素になります。 砂糖を計量し、鍋に入れます。続いてあんの1/3を加えてよく混ぜます。 火加減はやや中火で、よく混ぜながら、焦がさないように砂糖を溶かします 沸騰したら、残りのあんを2回に分けて加えます。加えたら、すぐにヘラで混ぜ合わせてください あんを練り、水分を蒸発させながら、ぽってりとした状態になるまで火を入れます 出来上りは、ツヤの無いぽってりとした状態です。ヘラであんを落とし、そのまま形が残る状態で火を止めます。 すぐにバットに移します。完成です。 白あんの粗熱が取れたら、小分けにして冷蔵庫または冷凍庫で保管してください。 冷蔵保存の場合はなるべく早めに(5日以内)、冷凍保存は1ヶ月以内にお召し上がりください。 【こしあん道具】持っておきたい6つの道具
白あんの作り方
レシピ動画
1. 豆の吸水(半日前)
2. 豆を洗う
3. 豆をゆでこぼす(5分)
豆を入れたら、やや強火にして沸騰させます。
4. 豆をゆでる(30~40分)
※煮豆の柔らかさではやや固いです。ゆで時間を延ばしてください。5. 裏漉し
6. 砂糖を加え、あんを練る
※白あんは焦げないように、あらかじめ砂糖とあんをよく混ぜてから火にかけます
※鍋に放置すると余熱で乾燥します白あんの保管は?
白あんを使って和菓子を作ろう!
白あんで作る和菓子レシピ一覧
いつも参考にさせていただいています。
こちらのレシピは渋切りしないようですが、必要はないのでしょうか?
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
白いんげん豆は、渋切りは特にしておりません。
小豆に比べると渋も少ないですし、最初の段階で一度ゆでこぼし、あとは特にゆでこぼしも行わないです。豆の味の濃い美味しい白あんが出来ます。
もし渋が気になる場合は、渋切りされた方がよいかもしれません。
回答ありがとうございます。そうですね。小豆と比べて渋さはないですね。レシピによっては3回も渋切りするものがありましたので、気になりました。渋切りなしと渋切りありの両方でトライしましたが、それほど変わりませんでした(豆にもよるのかもしれませんが)。