夏の和菓子、若鮎。清流を泳ぐ鮎の姿を形にしたもの
発祥は岐阜または京都と言われています。長良川の鮎か、鴨川の鮎のどちらかでしょうか。
鮎は1年しか生きません。秋に孵化し海へと下り、冬を過ごし、春から夏に川を遡上し、秋には再び産卵のため川を下り、一生を終えます。
若鮎は、春から夏の海から川へと遡上してきた鮎です。若鮎の響きから、か細い鮎をイメージしましたが、本来は川を泳ぐたくましい鮎の姿なのですね。
若鮎の材料と道具
材料:4匹分
<生地>
・全卵 :45g
・上白糖:45g
・薄力粉:50g
・重曹 :0.5g
・水 :10g
・みりん:5g(みりんを使わない場合は水5gで代用可能)
<求肥>
・白玉粉:30g
・水 :48g
・上白糖:30g
道具
・ボウル
・ホイッパー
・木べら
・丸いさじ
・金串
・バット(無ければ皿などでも代用可能)
・鍋
・フライパンまたはホットプレート
若鮎の作り方
1. 求肥を作る(鍋練り)
ボウルに白玉粉と水を入れ、混ぜます。バットに片栗粉(小さじ2程度)を置きます
鍋に入れ、中火で練り上げます。砂糖は途中で2回に分けて加え、伸びのある状態になるまでしっかりと練ります
火を止め、バットの片栗粉の上に求肥をのせます
求肥の粗熱が取れたら、形を四角く整え、スケッパーで長方形にカットし(4本分)、余分な片栗粉を払い落します
2. 生地を作る
ボウルに卵を入れ、溶きほぐします
上白糖を加えすり混ぜ、微量の水で溶いた重曹も加え、混ぜます
薄力粉をふるい入れ、ホイッパーで滑らかになるまで、混ぜます
水とみりんを加え、混ぜます
3. フライパンで焼く(ホットプレートなら200℃前後)
フライパンを温め、油を塗ります
さじ1杯分の生地を落とし、さじの背面を使って楕円形にのばします
表面に気泡が現われたら、ひっくり返し、裏面も焼き上がったら、取り出します
生地が温かいうちに求肥を包み、端を閉じます
4. 焼印を入れる
金串を充分に温め、目やひれの焼印を入れ、完成です。
(金串をガス火で十分に温めます。赤くなればOK)
専用の焼印も販売されています
◎目と胸びれ用
◎尾びれ用
<ご参考>鮎の焼印もありますよ
若鮎用ではありませんが、夏の薯蕷饅頭などにオススメ