和菓子作りに便利な道具、今回ご紹介するのは「糖度計」です。
糖度計とは糖度を計るための道具で、あんこラボでは黒蜜や羊羹を作る際に使用しています。
糖度計を使うメリットは、あんや和菓子の仕上がりを均一にできること。お店で黒蜜や水ようかんなどの提供をお考えの方は、1つ持っておくことをおすすめします。
和菓子作りにあると便利な「糖度計」とは?
そもそも糖度とは?
糖度とは甘さの基準で、液体や固体の中に含まれる糖分の割合のこと。ジャムや果物の糖度は馴染みあるかと思います。例えば、メロンの糖度16度以上や、イチゴ13度など(商品タグ等に表示されていることもあります)
その糖度を計るのが糖度計です。
和菓子も蜜や羊羹、あんを作る際に使用しています。これらの和菓子は鍋で煮詰めて作るため、どれくらいまで煮詰めればよいのか、目で判断することは難しいのです。
そこで糖度計を使い、常に同じ数値に仕上げることで、均一なものを作ることができます。
毎日作っていれば、煮詰まり具合などを目で判断することも出来るかもしれません。しかし、複数の人が作るとぶれやすく、あるいはその日の体調などにも左右されますので、数値を基準にしています。
糖度計の使い方
1. 蓋を開け、計測するものを青いプリズム面にのせます
2. 蓋を閉め、穴を覗きます。
穴の奥に糖度が青い線で表示されます。58度に青い線が表示されます(これが糖度です)
3. 計り終わったら、水洗いして、水気をふき取ります
和菓子の糖度は?
あくまでも目安ですが、
・練り羊羹:65~75度前後
・水ようかん:40~50度前後
・黒蜜:60~65度前後
あんこラボでは、
・水ようかん:42度前後
・黒蜜:60~62度前後
で仕上げています
オススメの糖度計は?
アタゴの手持屈折計 MASTER 80H がオススメです。
糖度計は、糖度の計測範囲によって商品が分かれています。果物のような低い20度の前後を計るものから、もう少し高い糖度、そして和菓子のような高い糖度に対応したものがあります。
和菓子は比較的糖度が高いので、高い糖度を計るタイプを使用します。
アタゴさんの糖度計は、防水機能付きで高温の計測も可能なので、羊羹・黒蜜などの糖度を計ることができます。
※品番をお間違えないように。80Hです。20Hなどは糖度の範囲が低くて計れませんので、ご注意ください。
最後に、
糖度計は、和菓子を作る際に毎回正確に仕上げたい方や、お店をされている方にお勧めします。
値段もそこそこしますので、ご家庭で楽しむ和菓子作りであれば、糖度計を買う必要はないと思います。