2019年もいろいろな和菓子を食べましたが、ベスト オブ 2019 は、京都・松屋藤兵衛さんの味噌松風。噛み締める度に、じゅわっと味噌の旨さを感じる焼き菓子。麦芽糖で発酵させて作るそうです。あの絶妙な甘さは、発酵ゆえになせる技なのですね。
本格的な松風作りとまでは行きませんが、同じような材料で、重曹で膨らませるレシピを作りました。
調理時間:60分
松風とは?
小麦粉、砂糖、水飴、白味噌などを材料に、ケシの実やゴマをのせて焼いたお菓子。薄い板のような形と、カステラのような形があります。
表は焼き色が濃く、裏は模様も何もないので「裏寂しい」→「浦寂しい」と掛けて、縁語の「松風」と名付けられたそう。松風という言葉は能の謡の「村雨松風」に由来しています。
松風の材料と作り方
材料:玉子豆腐器(12×7.5cm)1缶分
・白味噌:25g
・上白糖:40g
・水 :50g
・水飴または蜂蜜:3g
・重曹 :1.5g
・薄力粉:60g
・黒ごま:少々
・みりん
松風の作り方
1. 味噌、砂糖、水を合わせる
鍋に白味噌、砂糖、水を入れ弱火にかけ、混ぜます(味噌と砂糖を溶かすため、火にかけます)。砂糖が溶けたら火をとめ、ボウルに入れて冷まします
2. 水あめまたは蜂蜜を加える
ボウルに水あめまたは蜂蜜を加えて、混ぜ合わせます
3. 重曹を加える
微量の水で溶いた重曹を加えて、混ぜます
4. 薄力粉を加える
薄力粉をふるい入れ、ホイッパーで混ぜ合わせます
5. 生地を休ませる(~30分)
ボウルにラップをかぶせ、乾燥しないように、30分ほど休ませます
6. 焼く(170℃/20分)
型に生地を流し入れ、黒ごまを上面にまぶします
オーブンに入れ、20分焼きます。
7. みりんを塗り、ツヤを出す
焼き上がった松風の表面に、みりんをハケで塗って完成です