初春の和菓子、椿もち
もちを椿の葉で挟んだもの。その歴史は古く、平安の源氏物語にも登場します
ちょうど1月頃は椿の花も満開に。冬の寂しい庭や街頭に、彩りをもたらしてくれます
紫式部も椿の様子を眺めながら、椿餅を食べ、源氏物語を執筆していたのかもしれませんね
椿もちの作り方は比較的簡単です。ぜひ手作りしてみませんか
椿もちの材料と道具
材料:3個分
・道明寺粉:30g
・黒糖:20g(お好みの砂糖をお使いください)
・水:45g
・こしあん:60g
・椿の葉:6枚
道具:
・ボウル
・鍋
・蒸し器
・ゴムベラ
・ホイッパー
椿もちの作り方
1. 椿の葉を洗う
椿の葉を6枚、洗います
2. 生地を作る
鍋に道明寺粉、水、砂糖を加え、ホイッパーで混ぜます

あんこラボ
ホイッパーを使うのがポイント。道明寺がダマになりません

鍋を中火にかけ、混ぜます

道明寺粉が水分を吸い、ぽってりとした状態になったら、火を止めます

あんこラボ
ぽてっと固まりで落ちるようになったら、火を止めてください

3. 蒸す(10分/中火)
沸騰した蒸し器にクッキングシートを置き、その上に道明寺をのせます

中火で10分蒸します

4. 成型する
蒸しあがったら、道明寺をボウルに入れ、ヘラで軽くこねます

あんこラボ
ヘラで軽くこね、やや粘りが出たらOKです

生地を3等分し丸め、あんも3等分し丸めておきます

あんを包み、椿の葉2枚で挟みます

完成です。2日以内にお召し上がりくださいね

源氏物語の椿もちはどんな形?
紫式部の源氏物語に登場する椿もち。物語ではつばいもちと表記されています。当時はどんな形のおもちだったのでしょうか。
源氏物語には詳細は書かれていませんが、注釈書の「河海抄」に記述があります
『椿の葉を合わせて餅の粉に甘葛をかけて包みたる物』
甘葛(あまずら)は、昔の甘味料。もちに甘葛をかけて、甘くして、椿の葉で包んでいたようです
今の椿もちに似ていますね。
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