和菓子のことを知りたい、歴史や所以を知りたいという方におすすめの本4冊をご紹介します。レシピ本ではなく、和菓子の知識を得るための本です。
和菓子を作り始め、しばらくすると和菓子についてより詳しく知りたくなります。作り方だけでなく「どうしてこの和菓子が食べられているのだろうか」や「いつ頃から食べられるようになったのだろうか」など。
和菓子には各々の歴史やエピソードがあります。それを知らずに和菓子を作る、あるいは食べるのではもったいないですよね。ストーリーを知っている方が、和菓子作りも格段に楽しくなります。
本を読むとさらに和菓子が好きになること間違いなし。最近は私も毎日カバンに入れて、時間があると読んでます。
事典 和菓子の世界
著者は、虎屋文庫の中山圭子さん。
和菓子の総合百科事典。約100種類の和菓子について、その歴史や、素材や製法についても書かれています。とにかく詳しい。
中山さんは数々の和菓子本を出版されています。中山さんの本の魅力は、専門家ならではの詳細かつ幅広い情報量。今回の「事典 和菓子の世界」をはじめ、「江戸時代の和菓子デザイン」や「和菓子ものがたり」「和菓子のほん」など、中山さんの本を読めば、和菓子の知識はほぼ得ることが出来ます。
合わせて和菓子のモチーフ(花や鳥、自然など)も紹介されています。
なぜそのモチーフが和菓子に用いられたのか?など。茶道をされる方で、主菓子の由来を知りたい方、あるいは生菓子を作られる方で、モチーフを探している方などは、読んでおくことをオススメします。
なお、和菓子のモチーフやデザインは、中山さん著の別本「江戸時代の和菓子デザイン」にも詳細に書かれていますので、こちらもオススメです。
巻末には和菓子の略年表付。一覧表はとても分かりやすいです。
とにかく「和菓子について幅広い知識を得たい」という方にオススメです。
中山さんの本はどれも装丁が美しく、本棚に常時置きたい1冊です。
和菓子の歴史
著者は、虎屋文庫の青木直己さんです。
和菓子の歴史をより深く学ぶ一冊
古代の日本ではどのような菓子が食べられてきたのか?(菓子という概念は無かったと思いますが)、まんじゅうは中国から日本へどう伝来したのか、そして現代につながる和菓子はいつ頃生まれたのか、など、日本の食文化における菓子の歴史について書かれています。
さらに、伝統行事と和菓子の関わりも書かれています。柏餅、水無月、土用餅、月見団子など、なぜその菓子が食べられるようになったのか、など。普段食べている和菓子にも、一つ一つ理由や歴史的背景があることを知ると、感慨深くなります。
歴史や食文化に興味がある方はもちろん、和菓子教室をされる方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。私も勉強しています。
和菓子の京都
京都・川端道喜著の本。川端道喜と言えば、粽ですね。御所とのつながりは深く、350年もの間、毎朝御所に御朝物を届けてきました。その川端道喜の和菓子作りの歴史を知る一冊です。
15代続く老舗とは何ぞや、ということを学べる一冊です。
とにかく、京都で和菓子の歴史を作ってきた老舗について知りたい方には、ぜひオススメです。
虎屋和菓子の歩んだ五百年
一方、こちらは虎屋の本。17代目当主の黒川光博さん著。日本の和菓子の歴史を作ってきたお店ですから、500年に渡る歴史がエピソードとともに紹介されています。
川端道喜の和菓子の京都と共に、読んでおきたい一冊です。
こちらの本もオススメです
【和菓子本】和菓子作りの専門書、おすすめの3冊をご紹介
先生ご無沙汰しています。いつも有益な情報ありがとうございます。FB投稿とともに楽しみにしています。おすすめの本を読んでみますね!
ありがとうございます。ぜひ、本読んでみてください。面白いですよ!