今や世界のスイーツの定番となった「抹茶」。苦味と鮮やかな緑色が大人気です。
最近は和菓子にも抹茶を使う機会が増えました。でもどんな抹茶を選べばよいのか、悩むことも。
そこで、和菓子作りにおすすめな抹茶をご紹介します。抹茶の使い方も合わせてどうぞ。
お菓子作りに最適な抹茶選び
1. 抹茶の種類
抹茶の種類は大きく分けて2つ。「濃茶」用と「薄茶」用です。
・濃茶用とは?
茶道のお濃茶用の抹茶。特徴は色や味が濃厚なこと(お濃茶は点てるのではなく練るためです)
濃茶用の抹茶は高品質なものが使われており、その分お値段も高めとなります。名前に「昔」のつくものが多いです。
・薄茶用とは?
薄茶用は、お薄用の抹茶。お湯を注ぎ、点てていただきます。濃茶と比べると、お値段はいくぶん下がります。名前に「白」のつくものが多いです。
主な産地は、
○京都の「宇治茶」
○愛知の「西尾茶」
○静岡の「静岡茶」
の3種類。それぞれに特徴があり、宇治茶は深みとまろやかな甘み、西尾茶はあっさりとした味わい、静岡茶は旨みと甘味があると言われています。
2. 抹茶の選び方
では、和菓子作りに使うなら、どの抹茶を選ぶのがよいのでしょうか?
おすすめは薄茶用の抹茶。量もたくさん使うため、高額な抹茶を使う必要はありません。40gで1000円以下の抹茶がオススメです。
製菓用の抹茶もありますが、おすすめしません。製菓用はあらかじめ加工され、加熱による抹茶の退色やダマになりにくいなどの特徴があります。
洋菓子ではよく使われていますが、和菓子では洋菓子ほど抹茶を高温で加熱することもなく、退色の心配はほとんどありません。抹茶あんなどはあんに直接抹茶を加えるため、飲んでおいしい抹茶を選ぶのがポイント。製菓用ではなく、飲用の抹茶をお使いください。
なお、和菓子でも抹茶カステラなどオーブンで焼く場合は、製菓用の抹茶を使います。
3. おすすめの抹茶は?
京都・一保堂さんの「初昔」がおすすめ。一保堂さんの中ではお手頃なもの。とても美味しく、色も美しいです。
この初昔を使って、抹茶シロップ、抹茶あん、抹茶アイスクリーム、抹茶ババロア、抹茶白玉団子など作っています。
また一保堂さんは、店舗が日本全国の主要な百貨店に入っているため、購入しやすいのです。ちなみにオンラインショップもあります。
一保堂さんの商品・店舗・オンラインショップなど、詳細はホームページをご覧ください。
4. 抹茶の使い方
お菓子に抹茶を使う場合の使い方をご紹介します。
1. まずは、容器に抹茶を計ります
2. 茶漉しでふるいます
ふるった抹茶は、このようにダマがなくなり、細かい粒子となります
3. 続いて、熱湯(適量)を加えます。湯で溶かずに加えると、細かい粒が残ってしまいます
4. ホイッパーでよく混ぜます
5. 混ぜ続けると、滑らかな抹茶液が出来上がります。これでOKです。この抹茶液を生地に加えてください
なお、あんに混ぜる場合は、熱湯で溶かず、ふるった抹茶をそのまま混ぜるといいですよ。
ぜひお試しください。