和菓子の一つ「浮島」、ご存じですか?
残念ながら和菓子屋さんではあまり見かけません。ご存じない方も多いかと…
浮島は、お茶会などでも出される棹菓子で、蒸し菓子です。とても美味しい和菓子なのに、意外と知られていない、、、浮島好きとしてはとても残念です。
ぜひとも浮島を食べてみてください。知っていただきたい!
浮島はどんなお菓子?
浮島は別名「蒸しカステラ」とも呼ばれています。
しかし、カステラと大きく異なるのは「材料」と「作り方」です。
◎カステラ
材料:卵、砂糖、小麦粉
作り方:オーブンで焼く
◎浮島
材料:あん、卵、砂糖、上新粉(薄力粉を使う場合も)
作り方:蒸す
浮島はあんをベースとした和菓子。しかも材料のほぼ大半をあんが占めています。
だからあんこ好きには、ぜひおすすめしたい和菓子なのです。
浮島はどんな食感と味?
食感はスフレケーキに似ています。しっとりとして、口どけが柔らかいです。ひと口食べるとまるでビロードのような滑らかさ。
味は、あんによって異なります。こしあんベースならばこしあんの味、白あんベースなら、もちろん白あんの味がします。
浮島のおいしさのポイントは?
美味しさは、しっとり滑らかなところ。
しっとりしているのに、バターなど油脂を使っていないため、胃にもたれません。
あっさりとして、いくらでも食べられてしまいそうです。
浮島の名前の由来
名前の由来は、形から来ています。
蒸すと生地がぽっこりと浮き上がります。浮き上がった部分が「水面にぽっかり浮かび漂う浮島」に見えるところから、名付けられたそうです。
素敵な情景描写ですね。
ちなみに、その他の和菓子でも、情景描写を由来とするものがあります。例えば、
- 時雨(しぐれ):冬の通り雨「しぐれ」時の空の様子から名付けられた和菓子
- 雪平(せっぺい):雪のように真っ白な様子から名付けられた和菓子
- 松露(しょうろ):松の根元に生えるきのこに似ていることから名付けられた和菓子
- 州浜(すはま):洲のある浜辺の情景から名付けられた和菓子
名前からお菓子を想像するのが、和菓子の楽しみの一つでもあります。
浮島はお家で簡単にできる和菓子です
浮島の作り方は簡単です。
全ての材料を混ぜ、しっかりと泡立てたメレンゲを加えて、型に流して蒸します。
しかもアレンジも自在。
あんをこしあん、つぶあん、白あんなどお好きなものに変えて、あるいは季節に合わせて材料を変えてみたり、と。季節ごとの浮島が出来上ります。
浮島のレシピもご紹介しています
浮島のレシピはこちら。ぜひ浮島作り、お試しください。
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