ご先祖様の霊が里帰りをする、お盆。
お盆の入り(8月13日)は、迎え火を焚き、お盆明け(8月16日)は、送り火を焚いて霊を見送ります。
しきたりや風習は、地域や宗派で異なりますが、一般的にはお墓や仏壇にお花を供え、提灯を吊るしたり、きゅうりやナスの馬や牛をお供えするところもあります。
そして仏壇のお供えとして欠かせないのが、盆菓子。最近では、盆菓子を買うことも無くなりましたが、せっかくのお盆前。ちょっと盆菓子について知っておきませんか?
盆菓子にはどんなものがあるの?
盆菓子と言えば、落雁。砂糖と米の粉を合わせて固めた干菓子で、お盆前にはいろいろな形の落雁が販売されます。
その中で一番多いのが、蓮の花。
蓮の花がご先祖様をあの世とこの世に渡す「渡し船」の役割を果たすため、仏壇にお供えするそうです。
ご先祖様が無事に戻り、またあの世へ無事に帰れますように、という思いをこめてのことでしょう。
写真元:京菓匠 甘春堂
http://www.kanshundo.co.jp/okashi/seasons/02-natsu/hasu/
落雁なら夏でもそうそう痛むことはありませんので、盆菓子として好まれているのだと思います。
その他、すいかや鮮やかな色の花をかたどった「半生菓子のゼリー」や、錦玉液に卵白を加えた「鳳瑞」などがあります。鳳瑞は京都に多いですね。
せっかくだから、いろんな落雁を見てみよう
盆菓子に、蓮の花の落雁もいいけれど、ちょっとモダンなデザインの落雁もいかがですか?
おすすめの京都の3軒をご紹介します。
UCHU wagashi
新しい時代の干菓子・落雁を提案するUCHU wagashiさん。
これまでにない形や味、フレーバーが特徴。だから、食べてしまうのがもったいなくて・・・
できれば飾っておきたいほど。自分用にもよし、プレゼントにもよしな干菓子です。
亀屋良長の宝ぽち袋
http://kameya-yoshinaga.com/?pid=92325278
縁起のいい打出の小槌や米俵、小判などをかたどった落雁。
包装がおしゃれで、モダンな柄の綿のぽち袋に入っています。プレゼントに最適な干菓子。こんなおしゃれなぽち袋入り落雁を贈ったら、喜ばれること間違いなし。
亀屋良長さんでは季節限定の干菓子も販売されています。どの季節もおしゃれでかわいい商品があります。
本家玉壽軒(ほんけたまじゅけん)の紫野(むらさきの)
http://www.digistyle-kyoto.com/gourmet/hyakumikai/kyogashi/tamajyuken.html
(お店のHPがないので、京都のグルメサイトにリンクしてます)
ひと口サイズの落雁。白、緑色、茶色の3種類。和三盆や寒梅粉で作られた落雁の中に、大徳寺納豆が入っています。
甘さの中に、大徳寺納豆の塩気がいいアクセント。ぜひ、自分用に、ご自宅用に。