東京あんこ探訪に出かけましょう!
東京は日本で一番和菓子屋さんの数が多いことをご存知ですか?人口も多いから、お店の数も一番なのですね。
京都に負けず、西から東まで様々なあんこ和菓子があります。どらやき、大福、団子、たい焼き、生菓子・・・う~ん、挙げきれない。
シリーズで東京の街をめぐります。
今回のあんこ探訪は、墨田区 向島
向島と言えば、都内最大の花街。街を歩けば、所々に料亭があり、どこも風情ある建物です。
その向島、じつは和菓子の街でもあるのですよ。いくつもの和菓子屋さんが軒を連ね、きっと昔から多くの芸妓さんに愛されてきたのでしょうね。
どの和菓子屋さんも魅力的で全てご紹介したいのですが、、、今回は王道の3店をご紹介します。
向じま志”満ん草餅(じまんくさもち、と読みます)
店名にもある「草餅」で有名なお店です。
こちらの草餅は、一年中「生のよもぎ」を使っているとのこと。
乾燥や冷凍よもぎを用いることが多い中、生のよもぎを使う和菓子屋さんはとても貴重な存在ですね
包装フィルムを開けた途端、よもぎの香りがぷーんと漂い、他の草餅とは別格の香りです。
そして中のあんこは、なんと「こしあん」。
草餅と言えばつぶあんが主流なのですが、じまん草餅はとても滑らかな餅なので、こしあんがよく合います。じつにおいしいです。
草餅は1個から購入可能。店前に小さなベンチがあるので、買ったらすぐに腰掛けてほおばってみてください。
ちなみに、草餅はあん入りとあん無しの2種類があります。あん無しにはきなこと白蜜付。
東武線 曳舟駅から徒歩15分。隅田川近くにあります
かわいい都鳥が目印、言問団子(ことといだんご)
東武線曳舟駅から徒歩10分。隅田川のすぐそばにあります。都鳥が目印。お店前のショーケースには、銘菓の言問団子と最中が飾られています。
さっそくお店の中に入ってみましょう。店内は落ち着いた雰囲気。テーブル席と座敷があり、ゆっくりとお茶とお団子をいただける感じが嬉しいですね。
言問団子は一皿に3つのお団子。あんは白あん、みそあん、こしあんの3種類。
おすすめの食べ方は、白あん→みそあん→こしあんの順番。あっさりとした白あんに続き、アクセントの効いたみそあん、そして最後に王道のこしあんでしめるという食べ方です。
言問団子の創業は江戸末期。京都に比べて和菓子の歴史の浅い東京で、100年以上の歴史を持つ和菓子屋さんは貴重な存在。
江戸から明治、大正、昭和、そして平成へと、長い時代を生き抜いた団子に感謝していただきたいです!
長命寺桜もち。店内は一年中桜の香りにつつまれています
一年中、桜もちのみを売るお店です。
桜もちは関東風の薄いクレープ生地。そして桜餅は、桜の葉の塩漬け3枚にくるまれています。
もうここでは何も講釈を述べません。とにかく桜の香りを楽しみながら、食べてください。あんこは薄紫色の上品な甘さのこしあんです。
お持ち帰りとともに、店内でもいただけますよ。
隅田川沿いの3店。徒歩10分圏内で草餅、団子、桜もちが味わえるという、さすが和菓子の街「向島」。素敵な和菓子のはしご。でも一度に草餅、団子、桜もちを食べるとさすがにお腹がいっぱい。帰りは隅田川の対岸、浅草まで歩きます。
ぜひ今度のお休みに、向島へ出かけてみませんか?お気に入りのあんこを見つけに。
東京の和菓子屋さん巡りにはこちらの本がオススメ。私もこの本をもってぐるぐるめぐっています。