「お菓子作りは科学」
和菓子作りにも「調理科学」の知識が必要です。「豆を柔らかくゆでるにはどうすればいいの?」「どう加熱すると、美味しく、甘くできるのか?」これらにも、科学は関係しています。
料理ももちろん、化学反応の連続。煮る、焼く、蒸すから、食材の色の変化、調理道具との相性も、科学です。科学が分かると、料理は格段に楽しく、美味しくなりますよ。
今回は『料理やお菓子の科学に関する本』をご紹介します。あなたのいろいろな「なぜ?」に応えてくれる4冊です。
「おもしろい!料理の科学(世の中への扉)」
科学する料理研究家 平松サリーさんの本。調理科学を分かりやすく説明しています。昔、家庭科の時間に勉強したことを思い出させてくれます。
とにかく分かりやすくて、読者に優しい本。基本を知りたい、あるいは科学があまり得意でない方、料理に興味あるお子様にもおススメの一冊です。
サリーさんが京都大学大学院生の頃から、サリーさんのブログを拝見してました。どのレシピも分かりやすく、何より美味しそうなものばかり。
レシピ本も出版されていますよ。
2. おいしさをつくる「熱」の科学―料理の加熱の「なぜ?」に答えるQ&A
ゆでる、焼く、煮る、蒸す、揚げるなどの加熱について、科学の視点から分かりやすく解説している本です。
「ゆでる」とは、科学的に何が起きているのか?そんな疑問に応えてくれます。しかも具体的な調理例を挙げて説明しています。加熱が分かると、料理は美味しくなる!この本は本当に勉強になります。
料理をされる方には、ぜひ読んでいただきたい超おすすめの一冊です。
3.お菓子作りのなぜ?がわかる本
洋菓子の基本の作り方を教えてくれる本。
スポンジケーキの作り方や、湯煎の方法の基本、ホイップクリームの泡立て方、タルト生地の作り方など。私も洋菓子作りを、この本でも勉強しました。
和菓子だから洋菓子は関係ない、なんてことは無く。粉の扱い方、卵の泡立て方など、共通することも多いのです。
製菓の知識を得たい方には是非お読みいただきたい本です。2冊目「もっとお菓子作りのなぜ?がわかる本」も出版されていますが、まずは1冊目から読むのがおススメです。
4. マギー キッチンサイエンス
料理の百科事典です。
お菓子作りで、料理で疑問に思うことがあったら、この本を開くと、きっと答えが見つかります。
ページ数は800ページ超。分厚い一冊。食材から、調理の化学変化、食の歴史など、ありとあらゆる食品と調理の科学的知識を得られます。私は卵、小麦粉、乳化、でんぷん、パン、ペイストリーなど、菓子作りの科学的な知識と根拠を知りたかったので、この本を購入しました。常に読むというよりは、わからないことがあれば、開いて調べています。
アメリカの本なので、和食のことなどは書かれていませんが、調理科学を追究したい方はぜひ持っておくことをおすすめします。