和菓子を求めて訪れる町、東京・人形町。東京にはいろいろな街に多くの和菓子屋さんがありますが、人形町は東京一の和菓子屋密集地。なんと徒歩10分圏内に十数店の和菓子屋さんが軒を連ねているのですから。しかもほぼ全てが人形町通りまたは甘酒横丁沿いにあります。この2つの通りを歩くと、数メートルおきに和菓子屋さんに当たる、驚きの和菓子屋密度!高し!
人形町は日本橋のお隣にあります。その昔、歌舞伎や芝居用の人形を作る人形師が多く住んでいたことから、その名がつきました。今も明治座があり、ところどころに呉服屋さんもあり、昔ながらの雰囲気が残ります。
人形町の和菓子のラインナップは、人形焼、たい焼き、どら焼き、おまんじゅう、おせんべい、かりんとう、京菓子、あんみつまで、なんと幅広いこと。人形町に来れば、ほぼ全種類の和菓子を制覇できます。
でもやっぱり人形町を訪れたら、人形焼です。ここ人形町が発祥の地ですから。そのおいしさもさすがの味。お店はいくつもあり、どこも美味しいのですが、特におすすめしたいのが「重盛永信堂総本店」さん。水天宮前駅上の交差点のすぐ横にあります。
こちらの人形焼、あんこ好きにはおすすめしたい。理由その1、驚きのあんこの量。通常の人形焼、餡と生地の比率は6:4または7:3。しかしこちらの人形焼は9:1。ほぼあんこ。あんこは甘すぎず、食べた後も舌に甘さが残りません。
理由その2、つぶあんがあること。人形焼は通常こしあんですが、重盛永信堂さんにはつぶあんがあります!商品名は壺焼き。上品な甘さのつぶあんで、こしあんタイプよりも一回り大きいサイズ。つぶあん好きにはたまりませんね。さすが発祥の地です。
ちなみにこちらの人形焼、日持ちは3日間。手土産やおもたせ菓子としても重宝しそうです。ぜひ人形町に行ったら、いろいろな人形焼のお店を回り、自分好みを見つけてみてくださいね。
東京の和菓子巡りにはこちらの本がおすすめ。私もこの本をもって、都内をぐるぐるめぐっています。