上生菓子としておなじみの金団(きんとん)。ウニのような、毛糸玉のような見た目ですが、中のあん玉の回りにそぼろ状にあんを付けたものです。
このそぼろ状のあんを作るために必要な道具が、きんとんぶるいです。
きんとんぶるいを購入して、きんとん作りに挑戦してみませんか。
金団(きんとん)とは?
上生菓子の一つ。季節を問わず、1年を通して作られています。形はどれも共通ですが、細かい部分の意匠に工夫がこらされています。
季節や菓銘により、あんの色が変わり、そぼろの太さや付け方も変わります。色も1色あるいは2色の組み合わせに、夏には細かい寒天を、冬には氷餅をまぶすことも。
そぼろというデザインの中に、全てのメッセージを表現する、非常に興味深い和菓子です。
京都・甘楽花子さんのきんとん(2021年に閉業されたそう…悲)
きんとんぶるいについて
きんとんぶるいは、別名、きんとんこし、きんとん通し、そぼろこし、そぼろ通し、とも呼ばれています。
下記写真のように、正方形の穴が格子状に並んだ網の上にあんをのせ、木べらや手で上から押すと、あんがそぼろ状に出てきます(使い方は後述)
きんとんぶるいの種類
◎材質について
きんとんぶるいには、木製とステンレス製の2種類があります。木製は、籐のそぼろふるいと呼ばれ、網の部分が籐製(ラタン)です。
ステンレス製は、網も本体もステンレス製。一体型と着脱式(本体と網が別売り。装着して使用)の2種類があります。
◎網目サイズの種類について
ステンレス製の網目サイズには、種類があります。
・太め:1つの網目の幅が、約3.5mm
・中間:1つの網目の幅が、約3.0mm
・細め:1つの網目の幅が、約2.5mm
網目のサイズが変わると、きんとんの雰囲気も変わってきます。太めを使うと重厚感のあるきんとんに、細めはやや繊細なイメージに仕上がります。
教室では3.5mmと3.0mmを使用しています。
3.5mm幅のきんとんぶるいで作ったきんとん
おすすめのきんとんぶるい
おすすめは、ステンレス製で着脱式のタイプ。使用後は食器洗剤で丸洗いできますし、水気はタオルでふき取ればOK。
着脱式なので、こしあん用の裏漉し器と本体を共有することが出来ます。
◎本体(幅24cm)
遠藤商事 SA18-8ワンタッチうらごし 枠 24cm BUL01024
◎網(3.0mm)
◎網(3.5mm)
◎網目3種類(3.5/3.0/2.5mm)が1つになったタイプもあります→きんとんを極めたい方におすすめ
ホワイトサム ソボロセット 丸孔 スリーウェイ/業務用/新品/テンポス
きんとんぶるいの使い方
①きんとんぶるいを用意します
②きんとんぶるいをバットやトレイの上にのせます
③ あんを網の上にのせ、木べらや手で押します。下まで行ったら、手をスライドさせてください
④そぼろ状のあんが押し出されます